心に残る宿泊学習

nanbo4n2004-01-27

 一人の欠席もなく、全員が参加した宿泊学習!
 1日目、これまで経験したことのない素晴らしい天候に恵まれた中でのイグルー作り。たっぷりの雪のため、かんじきをはかないと沈んでしまう。しかもさらさらの雪で、なかなか固まらない。40〜50分くらいはただただひたすら雪踏み・・・。今年は、昨年の反省を生かして大きすぎず、ブロックの切り出しに気をつけて作った。一度も途中崩れなかったので、なんと一番にイグルーを完成させた私たちのチーム。完成させた瞬間は、思わず「やった〜!」と叫んでしまった。子供たちも見に来て、「先生たちのブロック大きくてきれい!」とほめてくれる。それを参考にしながらまた自分たちのイグルー作りに没頭している。その途中、ビレッジののぞみさんたちが、レモンティーとココアのお世話をしてくれる。ちゃんとスタッフの仕事を忘れず気を配っていて、頼りになる。6年生は、さすが、3チームとも見事に完成!誇らしげな顔をしていた。4.5年生も奮闘していたが、残念ながら屋根はつかなかった。かなり高くまで積み上げていたのだが、あそこからが難しいのである。のぞみ君、ななこさん、さとし君たちのチームは、かなりいいところまで行っていた。ブロックの切り出しを担当していたのぞみ君、ななこさんはグループの5年生から「すごい、上手」とほめられ、そして、先生たちや他のグループの子どもたちからもほめられ、うれしそうに黙々としていた。完成の喜びは味わえず、悔しさを味わったようだが、みんなで一緒に力をあわせてやることにより、また大事なことを学んだ4,5年生だったように思う。
夜は、そのイグルーの中ですごした。ナイトのスタッフが用意してくれた明かりでスノービレッジが照らし出された。私は3回目の冬の宿泊だが、夜、ライトをつけたイグルーの中ですごすのは初めて。(去年は雪のため、その前は他のナイトプログラムのためできなかった)念願のイグルーでの夜の時間。ろうそくの明かりが幻想的な雰囲気を作り出してくれる。小さなろうそくの明かりがこんなにきれいで温かく感じるなんて・・・。こんないい時間を過ごすことが出来、とても幸せな気持ちになった。
いよいよテント泊。「寒いよ〜。」とおどされていたが(ちゃんと装備していたからもあるが)、思ったより寒くなかったし、雪もそんなに積もらず、スムーズにテントから出ることが出来た。子供たちも全員元気でほっと一安心。テント泊の経験者の先生に言わせると、この日はとても暖かい日だったとか・・・。よかった。(でも、あまり寒くなかったので、テント泊がこんなものだと甘く見られるのはちょっと困るのだが・・・。)
雪の上で過ごし、寒さや不自由さを我慢し、乗り越えた子供たち、なんとなくたくましくなって見えた。南保小学校でしか出来ないようなとびきりの体験をすることが出来、私にとってもおそらく最初で最後の一生心に残るいい思い出が出来た。
 2日目のクロカンは、あいにくの吹雪の中。スキー板にも雪がくっつく悪いコンディションだったが、何とか全員けがもなくクロカンを終えることが出来た。テントや荷物の片付けもなかなか大変だったが、無事に終わった。悪天候の中の、あの上りの急坂を、自分の荷物を持ちながら、いろいろな荷物をそりで本館まで運ぶのは、最後、本当に疲れた。でも、もくもくと荷物を運んでいた姿には感心したよ。
 それぞれの心の中にはどんな思い出が残ったのだろう。